大学院に進学した看護職
アルメイダ病院では、大学院で学ぶ看護職が増えています。
大分県では、大分大学と大分県立看護科学大学に看護学科および看護学部があり、大学院に実践者コースが開設されています。
そのため、働きながら大学院でキャリアアップする環境が整っており、約10名の看護師・助産師が大学院へ進学しました。
実践科学である看護学について、このような環境が整っていることは非常にありがたいことです。
今後、進学を希望している看護職もいます。看護を探求する心を大切に、大学院で学んだ看護をアルメイダ病院での看護に活かせて欲しいです。
2023年3月修了者 4西病棟 副看護師長 高田 雷太
①大学院を志した理由は?
私は現在、外科・泌尿器科病棟で勤務をしています。私が大学院へ進学した時は看護師7年目(当院5年目)でした。中堅看護師として勤務帯リーダーを任されている時期であり、中堅看護師のリーダーシップとはどういうものなのか疑問に感じていました。また、看護職としてのキャリアを考え始めていた時期とも重なり、自分が置かれている環境や家族、職場などの周囲への影響も考えた上で、今まで通り勤務しながら自宅から通うことのできる大分県立看護科学大学大学院の看護管理・リカレントコースで看護管理について学び、看護管理者を目指すべく大学院への進学を志しました。
②大学院に進学して得たものは?
大学院では、看護管理学をはじめ、看護政策論や倫理学、教育学など管理職として必要な知識や思考、行動などを学びました。課題研究では、病院看護師のチームワークについて調査し、看護研究の取り組み方や論文の書き方など身に付けることが出来ました。また、同じコースを専攻している学生だけでなく、NP(診療看護師)コースの学生と一緒に講義を受ける機会もあり、同じ様々な経験をしている者も多くいた為、他施設の環境や看護についてなど情報交換を卒業した今でも出来ていることは、大学院に進学したからこそと思います。
③大学院で得たものをどのように実践で活用しているか?
大学院を修了したことで目に見えるような変化はないかもしれませんが、看護主任から副看護師長となり、リーダーや師長代行などの役割を担う機会が増えました。そのような中で、リーダーシップやチームワークについて研究で得た知見を実践で活かせるよう努力しています。また、看護師長との病棟の運営や部署教育について話す機会も増え、副看護師長として病棟運営に貢献し、教育支援の充実を図ることが今後の課題です。
④ホームページを見ている人(就職を希望する方など)へのメッセージ
当院には大学院を修了した看護職だけでなく、認定看護師課程や特定行為研修を修了した看護職が多くいます。また、急性期医療から地域医療を担う当院は、看護職としてのキャリア支援をサポートしています。親身になって相談を受けてくれる上司や進学中の勤務調整も快く承諾してくれる看護スタッフがいたからこそ、無事に大学院を修了することができました。ある講師から「Good Management Good Job Good Care」という言葉を教えて頂きました。私はこの言葉の意味を「良い管理が良い仕事(看護)を生み、それが良いケア(患者の回復や健康促進)へとつながっていく」という風に捉えました。日々、研鑽しなければなりませんが、マネジメントを通して患者へより良い看護ケアを実践できるよう、看護職の働きやすい職場の醸成を目指しています。そのような当院で是非一緒に働いてみませんか?
2022年3月修了者 救急病棟 副看護師長 友永 大輔
①大学院を志した理由は?
私が大学院への進学を決めたのは31歳(看護師8年目)の時です。今後のキャリアについて考えた時に、認定看護師過程を考えた時期もありましたが、家庭もあるなかでの進学は困難であると考え断念しました。そんな中、大学院のオープンキャンパスに参加し、マネジメントや研究に関する知識を学びたいと思い進学することにしました。
②大学院に進学して得たものは?
看護科学研究特論、修士論文を通して看護研究に関するスキルを学ぶことができました。また看護管理、看護教育、看護政策などについて学びを深めました。教員・学生の前でプレゼンテーションする機会や、ディスカッションする機会も多く能動的に学ぶことができました。在学中は継続教育委員とリスクマネジメント委員を担当していたため、修士論文では新卒看護師の教育に着目した学習会を実施し、量的研究と質的研究を組み合わせたミックスメソッドで取り組みました。また、看護管理演習ではカテーテルや注射関係に関するインシデントに着目した看護実践を行いました。
③大学院で得たものをどのように実践で活用しているか?
大学院で学んだこと全てが臨床現場で活かせているわけではないかもしれませんが、スタッフへの支援や、物事に対してクリティークしていく思考で考えられるようになってきたと思っています。大学院で学んだ知識も不変的なものでばかりではないため、これからもアップデートしていきたいと思っています。
④ホームページを見ている人(就職を希望する方など)へのメッセージ
長年救命センターに勤務してますが、三次救急の役割と医師会病院の役割を担った病院なので、様々な症例を学ぶことができます。またキャリアアップに関する支援は受けることできます。勤務調整もしてもらえたので、就労しながらの大学院進学も十分可能です。
2021年3月修了者 5東病棟 看護師長 渡邉 直美
①大学院を志した理由は?
2017年に看護師長となり、病棟運営やスタッフ・実習生の育成に携わる中で、管理的視点での指導、運営ができるのか不安を抱えていました。20年余り実践者として業務を遂行していたため、物事を拡く、深く捉えることが苦手であり弱みと感じていました。そこで、論理的思考を持ち、問題解決能力を高め組織運営に参画できるよう視野を拡げ、自分自身の弱みを強みに変革するために大学院への道を目指しました。
②大学院に進学して得たものは?
看護管理・リカレントコースでは、保険医療福祉を取り巻く環境の変化に対応できる幅広い知識の習得や、看護管理能力と看護職の指導的能力を育成するために統計学や英語など学び直しができました。そして、一緒に学び、苦楽をともにした同期の仲間と、ご指導いただいた先生方との出逢いは生涯の宝物となりました。
③大学院で得たものをどのように実践で活用しているか?
COVID-19が流行し社会情勢も変化する中、医療現場も感染症対策と通常の医療提供を行ってきました。感染対策継続される中、スタッフの体調管理、スキルアップ出来るよう支援体制の構築を考えることが増えました。業務を遂行する上で、働き方改革も視野に入れ、データ収集を行い、分析し、問題解決に努めるようになりました。スタッフには、何故なのかと常に自問自答しながら研究心を持ち看護を提供するように取り組んでいます。そして、現場と教育の場の橋渡しができる存在であり続けられるよう奮闘中です。
④ホームページを見ている人(就職を希望する方など)へのメッセージ
当院は、急性期病院、地域包括ケア病棟、緩和ケア病棟など幅広い看護の提供ができる病院です。自分が目指す看護ができるよう様々な研修会を開催し、学ぶチャンスを支援してくれます。看護の現場で活かせることは勿論、みんなで育とう、育てようと企画、運営してくれます。迷ったとき、困ったとき、一緒に悩んでくれる先輩たちもいます。是非、私たちと一緒に看護をしてみませんか?
2019年3月修了者 6西病棟 副看護師長 竹中 早苗
①大学院を志した理由は?
私は自己のキャリア開発において、幅広く実践に活かせるジェネラリストの道を目標に、日々看護を提供していました。医療や看護実践に関する知識や技術は、常に習得出来るよう自ら研修等に参加し自己啓発していました。7年前より主任となり役割遂行していましたが、自分自身の看護管理能力やスタッフ育成のための指導力不足、また保健医療福祉の社会動向に視野を広げた対応ができていない事を痛感していました。そこで今まで実践してきた事を活かし、高度な専門的実践能力と問題解決能力を身に着け、看護管理能力の向上につなげるために大学院の進学を志望しました。
②大学院に進学して得たものは?
私が進学した看護管理・リカレントコースは、臨床や地域で活動する看護職の学び直しと研究力の育成を支援する大学院修士課程です。保健医療福祉を取り巻く社会情勢や看護政策、研究に必要な統計学、英語などの学び直しができました。研究に取り組むことで幅広い視野を持ち、社会に目を向け、保険医療福祉分野の発展・改革につながる研究能力の基礎を得ることが出来ました。
③大学院で得たものをどのように実践で活用しているか?
保健医療福祉を取り巻く社会情勢や看護政策の情報に日々関心を持ち、現在の職場でどのように取り組んでいけばよいのか、考えるようになりました。また、研究に対して看護ケアの効果や患者満足度など、今後のケアに役立てる資料として必要であると理解できるようになりました。現状でいかに広い視野を持ち、業務改善や看護研究に取り組んでいけるか、日々活動しています。
④ホームページを見ている人(就職を希望する方など)へのメッセージ
当院は職場環境から、キャリアに対する相談など看護職の学び直しを全面協力してくれます。働きながら学ぶ2年間はあっと言うまで、充実していました。大変なことを乗り越える自己効力感や学ぶ楽しさを得られ、同じ地域で活躍している看護師と交流ができます。看護師としてのキャリアを自分なりに考え実現できる病院です。
2012年3月修了者 5西病棟 副看護師長 村上 麻紀
①大学院を志した理由は?
大学院進学を考えた2010年、私は看護師10年目を迎えようとしており呼吸器内科・血管外科の混合病棟で勤務していました。10年目ということもあり、自己のキャリアアップを今後どのように進めていくか悩んでいたところ、上司から大分県立看護科学大学の大学院に管理コースが新設されたと聞き、同時に進学を勧められ、今後の自己のキャリア開発のきっかけとなると考えました。夜間の授業だったため、今の勤務形態をほぼ変えずに通学できることも、進学を決めた理由のひとつです。
②大学院に進学して得たものは?
大分県立看護科学大学の管理コースは、私が入学したときに新設されたコースであり、看護管理をはじめとして看護教育や、看護倫理、看護理論など幅広い内容の講義を受けました。それに追加し、看護師にとって患者さんの状態を把握するために必要なフィジカルアセスメントについても学びました。そして、そのフィジカルアセスメントが病院のスタッフに定着できるような取り組みについての看護研究を行いました。当時所属していた継続教育委員会の中で研修会を実施したり、新採用教育で研修を行ったりしてフィジカルアセスメントがスタッフに浸透するように活動し、同時にアセスメントの重要性について改めて認識することができました。
③大学院で得たものをどのように実践で活用しているか?
大学院に通っていた当初は呼吸器内科に所属していたこともあり、主に呼吸器系のフィジカルアセスメントについて部署のスタッフを中心に指導を行い、観察の結果を看護記録に反映できるようにしました。看護教育について学んだことでスタッフ教育の方法について再認識し、ベッドサイドでリアルタイムで指導するなど現在でも実践できていると考えます。大学院修了後は、看護主任を経て現在は副看護師長として、病棟師長や主任と病棟運営について意見交換を行い、より管理的な視点で物事がみられるようになったと感じます。
④ホームページを見ている人(就職を希望する方など)へのメッセージ
大学院に通った2年間は、日勤の勤務終了後急いで大学に出向き講義を受け、3交代勤務もしながらと両立は正直大変でした。しかし、ともに笑いあいながら学ぶ仲間がいて、大学院で友人ができるなど今思えば充実していたなと思います。看護学生時代とは違い、成人になって新たに学ぶことは、自分にとってとても刺激になりました。修士論文(看護研究)をまとめるためのデータ収集や分析等も大変でしたが、研究室の教授にご指導いただき、また当院のスタッフにも協力してもらってなんとか形になりました。このように、当院では進学等個人のキャリアアップに関しての支援体制がありますので、もっといろんなことを学びたいという方も背中を押してもらえると思います。


