大学院に進学した看護職

 アルメイダ病院では、大学院で学ぶ看護職が増えています。大分県では、大分大学と大分県立看護科学大学に看護学科および看護学部があり、大学院に実践者コースが開設されています。そのため、働きながら大学院でキャリアアップする環境が整っており、約10名の看護師・助産師が大学院へ進学しました。
 実践科学である看護学について、このような環境が整っていることは非常にありがたいことです。
 今後、進学を希望している看護職もいます。看護を探求する心を大切に、大学院で学んだ看護をアルメイダ病院での看護に活かせて欲しいです。

平成16年3月修了者  看護部長 甲斐仁美

 私は2002年に大分県立看護科学大学修士課程、2004年に博士課程へ進学し研究を続けています。大学病院で約7年間臨床経験を積み、その後、青年海外協力隊員として活動した経験を踏まえ、修士課程では国際看護学に関した研究をしました。学士は大分大学で社会福祉を学び、看護学と隣接している社会福祉学に理解を深めました。
 博士課程では、「急性の痛みについて看護職がどのように判断していくのか」という視点から、「外来において使用できる「急性の痛み」のアセスメントシートの開発」を行いました。
 2人の子どもの母として非常勤や常勤で働きながら、学び研究を続けることは、「大変だな」と思うこともありました。睡眠時間が十分とれない時期(長い時期ではありませんでしたが)、体力的にも精神的にも厳しかったことを思い出します。しかし、学ぶことはとても楽しいことだと大学院で実感しました。私は、研究者として、まだまだこれから精進していく必要があります。今後は、開発したアセスメントシートを実践科学である看護において、役立てることができるよう活用していきます。
 また、看護基礎教育において「国際看護」が統合分野に導入されたことにより、国際看護の講義をさせていただく機会を得て、とても嬉しく思っています。今後は、看護学生を対象に国際看護について、ともに学び、ディスカッションし、国際看護や看護について伝えることを続けたいです。

<論文>
看護の国際協力を推進するための看護教育のあり方 ー国際協力の経験をもつ看護職の調査結果をもとにー 看護教育 2005.Vol.46. No.2 .p134ー139

「急性の痛み」を伴う患者のアセスメント過程の分析 ーアセスメントシート作成に必要な情報入手のためにー 看護教育 2007.Vol.48. No.3. p257-264

外来で利用できる看護記録の提案 -急性の痛みを伴う患者に着目して- 看護科学研究 2010. vol.9,1-9

平成22年3月修了者  副看護部長 渡邊めぐみ

 2008年から2010年まで、大分県立看護科学大学大学院看護学研究科博士前期課程に在籍し、助産システムにおける専門職としての助産師の役割や、ハイリスク妊産褥婦を含むマタニティケアについて学びました。修士論文では、『院内助産開設に向けての概念の構築』をまとめました。現在、所属部署は産科から離れていますが、時々助産外来を担当し、胎児エコーや保健指導を行っています。今後は、アルメイダ病院における院内助産開設に向けて取り組んでいきたいと思っています。また、大学院に在籍した2年間で、研究のプロセスをじっくり学ぶことが出来ました。現在、その学びを活かして、看護スタッフの看護研究支援を担当しています。

<学会発表>
・渡邊めぐみ、林猪都子、乾つぶら「院内助産開設に向けての概念の構築‐院内助産モデルケースの聞き取り調査から‐」第25回日本助産学会.名古屋.2011.

平成24年3月修了者  副看護部長 橋口智美

 私は看護短期大学を卒業し、大学病院で2年、その後、このアルメイダ病院で勤務して20年を迎えようとしています。これまでに看護を取り巻く環境はめまぐるしく変化し、社会の看護に対する期待は日々高まっています。
 現在は看護師長として、また、継続教育委員として活動するなかで、保健・医療・福祉に関する制度、組織、看護管理の理論などを理解することが必要であると考え、大学院で学ぶこととしました。看護管理学をはじめとし、看護理論、看護教育、人間関係学などの科目を履修しました。そして、日頃の看護管理実践を振り返り、考えさせられる場面に多く出会いました。課題研究としては、「管理者の看護管理実践の現状と課題」というテーマで取り組み、周囲の協力もあり、2年間で修士課程を修了することができました。
 現在も病棟で看護師長として様々な課題にぶつかっていますが、多角的な視点をもち、大学院で学んだことを実践に活かし、管理者としての役割を果たせるよう日々努めています。

平成24年3月修了者  教育企画室 主任 渡邉彩子

 私は現在、地域母子医療センター・NICU に勤務しています。チームで連携し、母子、家族が安心して育児を楽しめる環境づくり、児がより良く発達できるケアを実践しています。
 日々の看護実践の中、あらためて看護について深く学びたいと考えるようになり、部長や、師長に相談し、大学院への進学を決めました。上司や、職場のスタッフの支援もあり、平成24年3月、常勤のまま2年間で大分県立看護科学大学修士課程を修了することができました。
 大学院では、管理者コースにおいて学び、幅広い見識を持ち、看護を追究していくことの重要性を学びました。勤務しながら学ぶことは大変なこともありましたが、ただ知識を身に付けただけではなく、先生方との出会い、同じ道を志す仲間との出会いは私の財産となっています。
 当院は、キャリアアップのための支援や、研究支援体制があり、専門職としての看護を追究し続けることができる環境が整っています。

平成24年3月修了者  6西病棟 副主任 村上麻紀

 私は平成24年の春に、大分県立看護科学大学大学院修士課程を修了しました。大学院では管理コースを専攻し、リーダーや管理者としての役割などを中心に2年間学びました。

 また、看護師にとって患者さんの状態を把握するために必要であるフィジカルアセスメントについても学び、フィジカルアセスメントが病院のスタッフへ定着できるような取組みについての看護研究を行いました。フィジカルアセスメントを実施することで、患者さんの状態がリアルタイムに把握できよりよい援助へとつながるため、病院内の看護スタッフに浸透するように今後も継続的に働きかけていきたいと思っています。

☆現在2名大学院に在籍中です。

このページの先頭へ